私はこのブログの他にもうひとつブログを持っています。そのブログは英語で書かれており、世界のプログラマーに向けて情報を発信しています。
2020年の1月あたりにブログを開設し、2年間で200記事ほどになりました。
プログラミング✕ブログで稼げます!だとか、英語✕プログラミングで最強になれますとかそんな記事を見かけることがあります。ということは、英語✕プログラミング✕ブログで最強に稼ぐことができるの!?実際どうなの?というようなことに対するアンサーになると思います。
なぜプログラミングブログを英語で始めたのか
結論からいうと、転職をより簡単にするため。そして、会社以外から収入を得るため。
自分がどのようなスキルを持っていて、どの程度のことができるのかを説明するのはなかなか難しいです。面接でうまく話せたとしても、実際のスキルレベルというのは、なかなか判断できるものではありません。
そこで、自分が業務の中でわからなかったことや、調べたことをブログにアウトプットすることで、自分が学んできたことを明確に示すことができます。アウトプットする際には、当然コードを書く必要がありますから、それをGitHubというところに保存しておけば記録が残り、誰もがコードにアクセスできるようになります。
ウンコードしかかけない人の場合は、転職時に不利になりますが、そうでない場合はある程度のコーディングスキルを外の人に見せることができます。OSSに貢献していたり、何かアプリを公開しているとさらに良い結果になるでしょう。
このブログでのアウトプットにより、私がどれくらいの頻度でインプットとアウトプットをしているかを客観的に見ることができます。プライベートな時間で勉強していても、それを他の人が見える形でアウトプットしている人は多くないため、転職時に他の候補者との比較して有利に働くはずです。
英語で書いている理由は単純で、日本語のサイトよりも読者が圧倒的に多いから。英語で文章を書く練習にもなります。そして、海外から仕事を請け負いたい場合、英語でブログを書いているとオファーをもらえる可能性があります。
コーディングスキルそのものも大事ですが、気づいたことや注意点、なぜそのようなコーディングにしているのかなどを、他の人がわかるようにドキュメントに残すことができるというのは大事なスキルのひとつです。日頃から書くクセをつけておくと、文章力も少しはあがるはずですし、アピールポイントにもなるでしょう。
日本で転職するにしても、英語で多くの記事を書いていれば、プラスポイントになると思います。
プログラミングブログで発信する内容はどんなものか
私が発信している内容は、Qiita、ZennやStackoverflowなどに投稿されるような内容と同類です。つまり、この実装方法がわからないんだけど、どうやったらできるの?ということを解説するタイプです。
QiitaやZennで発信しないのは以下の理由です。
- プラットフォームが日本語だから
- 収益化のためのアフィリエイトやアドセンスなどを入れることができないから
- 書いた記事が削除される可能性があるから
- サービスがいつか終了する可能があるから
自分でサーバーをもって運用すれば上記の問題はなくなります。完全に自分のサイトになるので、好きなように作ることができます。
プログラムの解説記事だけではなく、おすすめの周辺機器などもブログで紹介することができます。
英語でプログラミングブログ書くとPVはどのくらいになるのか
さて、英語でプログラミングブログを書くとどれくらいユーザーがくるのか。私のサイトではTypeScriptの記事が多いので、TypeScriptでどれくらいの検索ボリュームがあるか見てみましょう。Keyword Surferという検索ボリュームを見ることのできる拡張機能をGoogle Chromeに入れていますので、それでチェックします。
まずは日本
3万いかないくらい。一方でアメリカは・・・
20万を超えていて、日本の10倍近いです。当然英語を使う国はアメリカだけではありません。カナダ、ヨーロッパ、インド、オーストラリア・・・などなど。母国が英語でなくても、英語でしか情報が手に入らない国もあるはずなので、もっと規模は大きくなります。
で、肝心のPVはどれくらいかというと30日間でおおよそ3万PVです。
Stackoverflowがあるため、自分の記事が1位表示されるのはかなり難しいです。1日〜2日だけ1位表示されたことがありますが、そのときは1記事で1日1000PVほど稼いでました。
通常は2位以降に表示されることがほとんどで、PVを稼ぐ記事でも週に700PVほどです。週によって違いますが、500〜1000の間という感じです。
上の画像でPVが上下していますが、これは土日のアクセスが少ないためです。プログラミングブログに来る人は基本的には仕事中の人です。そのため、土日にはアクセスが少なくなります。それでも世界中の人が見るため、ある程度のアクセス数(一日300〜500PV程度)はあります。
収益可の方法はどうしているのか
結論からいうと、Google Adsenseをずっと使っていましたが、Ezoicに切り替えました。
訪問者は仕事中なので買い物をしない
英語でブログをすると、ターゲットが世界になります。そのため、アフィリエイトをするのはなかなか難しいと感じます。いや、そこまで時間をかけてアフィリエイトしていないというのもありますが・・・
それはさておき、大きな問題として「多くの訪問者は仕事中にブログに訪問している」という点があります。それもそのはずで、プログラミング中にどうやって実装して良いかわからないから、検索して自分のブログにきているわけです。そして、回答を見つけてまた自分の実装を行う。この一連のプロセスで、リンクをクリックして購入しよう!という行動にはならないわけです。
クリックしたとしても、購入するのは自分のPCからです。会社PCで私のブログに訪問し、ページ内に掲載された商品をクリックして欲しい物を見つけ、家に帰ってから購入する。そのため、私用PCにはキャッシュが残っていないため、その人が購入したとしてもお金が入ってくることがありません。
訪問者は1つの国だけではないため、ターゲッティングが難しい
さらにいうと、訪問者の住んでいる国が様々なので、アフィリエイトは難しいです。例えばパソコンの周辺機器を売りたいとしましょう。ロジテックのトラックボールマウスを売りたいとき、アフィリエイト・プログラムからリンクを取得して記事に貼ります。しかし、このリンクがアメリカに住んでいる人用であれば、ヨーロッパからアクセスした人は購入しないわけです。そのため、別のリンクを用意する必要があります。。。その作業は大変ですし、訪問者にとってもどれが自分用かわかりにくくなります。
Amazonであれば1つのリンクで確か7カ国のAmazonに対応できるようになっていますが、それでも対象商品がすべての国のAmazonにあるわけではありません。そもそもAmazonでアフィリエイトするには、それぞれの国のアカウントを持って登録する必要があるので面倒です。登録自体はワンクリックで同時登録できるようになっていますが、それでもダッシュボードは別だし、(たぶん)振込先の設定等も個別にする必要があるので面倒です。イタリア語とかスペイン語とか表示されて英語にもできなかったし。
ImpactとRakuten Advertisementに登録してアフィリエイトをやろうとしましたが、結局上記のような問題からやめました。Rakuten Advertisementに登録したのはUdemyの動画のアフィリエイトをしようと思ったためです。しかし、Udemyもよく150ドルの動画を14ドルで!みたいなセールをよくやっているので、そのときに買ってもらったらあまり儲からないかも?と思ってやめました。
Ezoicに切り替えてAIで広告を最適化
そのような煩わしいことをしたくないため、結局Google Adsenseを使っていたのですが収益は2万PVで5000円ほどでした。あまり稼げないため、他の手段を探してEzoicに切り替えました。
EzoicはAIで広告の配置場所や配置個数を自動的に最適化してくれます。さらに、各リージョンにCDNというキャッシュサーバを持ち、オリジナルサーバーにアクセスすることなく訪問者に対してウェブページを配信できるため、パフォーマンスもアップします。設定は当然必要ですが、一度やればいいだけなので簡単です。
AIの学習のために、最適化までに3ヶ月ほどは時間が必要とのことですが、最初の月からアドセンスを超えました。ちなみに最初の月は16日から始めたので、実質半月のみでアドセンス以上の収益でした。2020年10月に始めたので、まだ最適化されると期待しますが、10月は55ドル、11月は160ドル、そして2ヶ月経過後の現在は過去30日で200ドルほどになっています。
10万PVになったとしたら、10万くらいは稼げるということですね。
広告に関しては完全にEzoicにお任せなので、自分はインプットとアウトプットを繰り返して記事を増やすだけになります。知識が増えて、PVが増えて、収益も増えるというナイスな戦略です。
まとめ
英語で書くプログラミングブログの収益化の方法は、国のターゲティングの難しさからアフィリエイトをやめる。
Google Adsenseでは稼げないので、代替としてEzoicを用いて広告の配置場所・広告数を最適化をします。
自分はインプットとアウトプットを繰り返し、開発者としてのスキルをあげて、記事を作ることに集中しましょう。
いずれは、ブログ内で購入できるコンテンツを販売できるようにしたいなーとは思いますが、どうなるやら。。。
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